シンガポールライド第七弾 ~F1GPの痕跡~
Happy Chinese New Year!新年快樂!ということで、シンガポールでも春節(旧暦の正月:今年は1/28から)を盛大にお祝いしています。僕は金曜日の大晦日(1/27)に、ジャスティンの家に招かれて一緒に夕食をいただきました。親族も集まる大事な晩餐を共にできて、とても楽しかったです。さすがジャスティンです。
今日(1/30)もジャスティンの友人の家を訪問する予定です。お酒を飲まされることだけが懸念事項ですが、楽しみたいと思います。僕はお酒がてんでダメなのです。
あともう一つ、昨日(1/29)ひっそりとシンイチを達成しました!大きなトラブルなく無事に一周することができたので満足しています。詳細は追って記事にしましょう。
ではでは、シンガポールライド第七弾はじめましょう。旧正月一週間前(1/22)に行ってきました。
日本にいる友人から、「F1シンガポールグランプリのコースレポートよろしく」という趣旨のリクエストがありました。調べてみると、マリーナエリアを使った市街地コースのようです。コースはこちら。ビンゴゲームみたいになっていますが、番号は写真を撮った場所と順番を示しています。また、Wikipediaの説明がわかりやすかったので貼っておきます。
実際に走っている動画がありました。速すぎてよくわかりません。
上空からの映像もありました。きれいな夜景ですね。
さて、実際のレポートに移ります。いつもの幹線道路を抜け、マリーナエリアに到着したと思ったら、謎の交通規制で普段使っている道が通れませんでした。仕方なく別ルートで行くと、あまり見ない角度からベイサンズを拝めました。反ってますね。
何度もここにきていますが、このビル群はやっぱりすごい存在感です。シンガポールに行く機会があれば、ベタですが訪れることをお勧めします。
コースはベイサンズの対岸(西側)にあるため、歩行者用の橋であるヘリックスブリッジ(The Helix Bridge)を渡ります。その名の通りらせん状のデザインが施されているのですが、実際に歩くと近すぎて鉄骨が絡んでいるようにしか見えません。夜はライトアップもされるので、遠くから眺めるのがよさそうです。それでも、数カ所設けられている展望スペースからは良い感じにベイサンズなどの景色を楽しめます。
No.1 コースの痕跡第一号です。見つけられてちょっと興奮しました。赤と白の縁石がコースを縁取っているのがわかりますね。走行動画では2分17秒あたりに通過しています。コの字型セクションの最後のコーナーです。
No.2 上空からの映像終盤でとてもきれいに映っていたのは、シンガポールフライヤーです。アジア最大の観覧車らしいですが、料金がめちゃくちゃ高い(大人2600円くらい)ので乗るつもりはありません。
No.3 遠いですがホームストレートです。この時期は封鎖されているようで近づくことができませんでした。それにしても閑散としています。
No.4 ホームストレートの裏側を通過できました。放置されている感じは、廃業した遊園地のようです。
No.5 第1、2コーナーのシケイン出口です。走行動画では50秒前後に通過します。面影はしっかりありますが、一週間後に控えた旧正月用の資材置き場と化していました。
No.6 あわよくば自転車でタイムアタック、と思っていたのですが、コースの周回方向と逆向きの一方通行道路だったのであきらめました。おとなしく歩道を歩きます。
No.7 高級五つ星ホテルPan Pacificです。見るからに高そう、というのが第一印象で、実際にも高い、のでしょうね。
No8. Suntec Cityという建物で、下層がショッピングモール、上層にシンガポール国際会議場・展示場があるそうです。走行動画では1分03秒~11秒あたりでこの通りを通過しています
長くなってきたので、ここでもう一度コースを貼っておきます。
No.9 空と後ろのビルが同系色で見えづらいですが、戦争記念公園の慰霊塔です。シンガポールを日本軍が占領した際に、犠牲となった市民のための慰霊塔です。そもそも、日本がシンガポールを占領したことをきちんと知らなかった(習ったはずだと思いますが...)自分を恥じているところです。近代史を勉強し直そうと思います。走行動画では1分13秒前後に一瞬映ります。
近寄ってみると、穢れの無い美しい塔であることがよくわかりました。真っ直ぐにのびる4本の柱は中国人、マレー人、インド人、ユーラシアンをあらわしているそうです。
No.10 歴史的な雰囲気漂う建物はナショナル・ギャラリー・シンガポール(National Gallery Singapore)です。裁判所だった建物を改装し、2015年末にオープンしたそうです。現代アートの展示がされているとのことですが、アートからは程遠い生活をしている僕にも楽しめるかは疑問です。走行動画で1分30秒前後に通過します。
No.11 動画で、ナショナル・ギャラリー・シンガポールを通過後すぐに映りこむ建物(といっても壁面のみですが)は、ビクトリア・シアター&コンサートホール(Victoria Theatre & Victoria Concert Hall)です。一番古い部分は1862年に建てられたそうです。名前の通り、劇場とコンサートホールとして使われています。
No.12 シアターを後にし、すぐにアンダーソン・ブリッジ(Anderson Bridge)を渡ります。白を基調とした、短いながら美しい橋です。奥にはフラトン・ホテル・シンガポール (The Fullerton Hotel Singapore)も見えます。渡って思ったのは、狭い、ということです。ここをフォーミュラカーが爆速で通過(動画では1分40秒あたりで200km/h越えてる)することを考えると、血の気が引く思いです。渡った直後にきついヘアピンコーナーに進入することを考えるとやっぱり恐ろしいです。レーサーすごい。
No.13 ヘアピンをクリアするとエスプラネード・ドライブの橋を渡ります。(動画1分45秒~50秒) 奥に見えるドリアンみたいなドームはエスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ(Esplanade - Theatres on the Bay)です。カタカナ長い!こちらもシアターとコンサートホールを備えた複合施設で、レストランやモールも入っているそうです。
道路の反対側に移動しようとしたところ、横断歩道がないことが判明。地下道を通ります。ちょっと失敬してエスカレーターを使わせていただきました。
No.14 さっき見えたエスプラネードの反対側です。ここも施設の一部で、奥の建物にはお洒落なレストランやバーがありました。
No.15 走行動画で2分03秒で進入しているコーナーです。今はもっぱら春節の資材、遊具?が占領しているようです。
No.16 できればコース上を通過したかったですが、封鎖されていました。仕方なく脇を通過して一周回完了です。ここを直進した後、左、右コーナーをクリアするとNo.1のコーナに差し掛かります。タイムラプスで一周の動画を撮りたかったのですが、先述のとおり逆走になってしまうので、断念しました。悪しからず。
コースについて十分記録できたので満足でしたが、脚は全く満足できていなかったのでイーストコーストパークまでひとっ走りしました。天気予報は雨を伝えていましたが、構わず爆走です。マリーナバラージから海側をみると、豪雨が船を襲っていました。
ここで突然ですが、おいしいバナナの食べ方をご紹介します。
1. ベイ・イーストに行きます。(Gardens By The Bay [Bay East])
2. バナナの皮をむきます。
3.食べます。んー最高。
4. 皮はゴミ箱へ
バナナは別にしても、ベイ・イーストはいつ行ってもい雰囲気です。マーライオン周辺の人混みに疲れたらここに来るとよいでしょう。徒歩では遠いですが。
この日は人が少なかったので、高速巡航でガシガシ走りました。世界チャンプでありロックスターでありエンターテイナーであり登れるスプリンターでありダウンヒルスペシャリストでもある、憧れのPeter Sagan選手のエアロポジションを真似て気分も上々です。ブレーキから手を放すことになるので、十分注意して走ります。
Peter Sagan選手、虹色ジャージ「マイヨ・アルカンシエル(Maillot arc-en-ciel)」は世界チャンピオンの証です。毎年おこなわれる世界選手権の勝者のみが、一年間その着用を許される特別なジャージです。彼は2015年と2016年の世界選手権を連覇し、2017年シーズンの世界選手権前まで、このアルカンシエルを身にまとう権利を得ています。ああ素敵。
Photo: Tim De Waele | TDWsport.com
電動キックボードは対抗心むき出しで追い抜きます。理由は特にありません。
救護スタッフが巡回していました。万一のケガにも対応してくれる心強い存在ですね。
雨に降られるリスクを冒してまで求めたのが、フライドオイスター(4SGD=320円)と、さとうきびジュース(2SGD=160円)です。(Fried Oyster, Sugarcane Juice) 半生のカキと全然辛くないチリソースが絶妙でした。さとうきびジュースは甘すぎずサラッとしていて、運動中の飲み物としてとても飲みやすかったです。
Taking a rest #lunch #cycling #eastcoastpark #Singapore
脚はそれほど満足していませんが、お腹は満足したので雨雲から逃げるように帰路につきます。いつも通る道でも、色々新しいことに出会うものです。
ローラーブレードを駆る青年、パンツの短さが際立っています。
急にスプリントを開始したおじさん。後ろに乗っていた少年の首がグラグラと揺れていたのが心配です。
自転車の後ろに連結されたリヤカーには赤ちゃんが乗っていました。ヨーロッパの(自転車)先進国ではそれなりに一般的なようです。段差でベイビーが「あうっ」とならないか、少し心配です。
ローラーブレード集団は、追い越しが難しい人々の一つです。蛇行する自転車以上に不規則な動きをすることがあるので、要注意です。
ピンクで統一したクールなサイクリストがいました。サングラスがキマッててかっこよかったです。
マリーナエリアを後にし、幹線道路を走っていたら荷物満載のサイクリストに遭遇しました。すこし後ろにつかせてもらって、経験豊富であることがわかりました。というのも、この先の道路が少々複雑で、そこをうまく走っていたからです。写真左側の車線は別のハイウェイと合流してしまうので、中央の車線に移動しなければなりません。自転車で車線変更するのです。
彼は見事な手信号と共にスムーズに車線を切り替えました、僕も追従します。
無事目的の方向に進めました。彼がさらにすごいのは、かなりの荷物にもかかわらずハイスピードを維持していたことです。おそらく30km/hはキープしていたでしょう。恐るべし。
熟練サイクリストに別れを告げ、Mount Faberの登りを通過。頂上のケーブルカーステーションはいつものように混雑していて、車たちがひしめき合っていました。ささっとくぐり抜けて、NUSに戻ります。
以上がシンガポールライド第七弾の内容です。目的をもってそれを見に行く、というのも記録に残すうえでは悪くないですね。レースゲームでシンガポールGPのコースがあれば是非とも走ってみたいものです。それでは、シンイチのレポートをお待ちください。
走行記録(参考)
走行距離 : 66.3km
走行時間 : 3時間09分
平均速度 : 21.0km/h
消費カロリー : 1372kcal