【閲覧注意?】シンガポール珍百景 ~お見せできない~
早いもので2016年が終わりますね。今年の振り返りは次の記事で書きたいと思います。12月26日(月)はクリスマスの振替休日でした。その事実を前日の夜に知ったので、ちょっと得した気分の反面、予定は真っ白だったので困りました。自転車で遠出するにはきちんとした計画とルートの確認が必要なので今回はノーマルな観光をしようと一思案。
お金を使わずさくっといけるところはどこかと思っていたら、ありました。
Gate of the new world #hawparvilla #Singapore
その名もハウパーヴィラ(Haw Par Villa)。主に中国神話をモチーフにした庭園型テーマパークです。近くて入場無料なのが決め手でした。NUSの最寄り駅はケントリッジ駅(Kent Ridge)なのですが、すぐ隣の駅(駅名もHaw Par Villa)なので一瞬でつきました。
概要はWikipediaにお任せで、
ハウパーヴィラは、軟膏薬タイガーバーム (虎標萬金油) の売り上げで巨財を成した胡文虎 (en:Aw Boon Haw 、1882年-1954年) と胡文豹 (Aw Boon Par、1884年-1944年) の兄弟により建設された。Haw Par Villa 及び虎豹別墅の名称はこの兄弟の名に因んだものである。
園内の像・ジオラマは、地獄・極楽の様子を表したものや、『西遊記』や『山海経』に登場する神仙・妖怪・瑞獣、『二十四孝』の道徳説話の場面など、中国の精神世界を紹介したものが多い。主にコンクリートを用いて造形された像の総数は1000以上、ジオラマは150に上る。
ということです。チャイニーズテイストな不思議な世界が広がっている庭園といえばいいんでしょうかね。沢山の写真で確認してもらいましょう。
こちらはMRTの駅です。漢字表記がカッコいいですね。
駅の出口を出てすぐに庭園のエントランスが見えました。少し引き目ですが、すでに独特の雰囲気を醸し出しています。2016/12/26時点では、3割ほどのエリアが工事中(道路の補修や池の清掃など)だったので、訪れる際はご注意ください。
随所に中国テイスト満載の像がありました。
【それっぽい系】
こちらは、日本でも有名な「西遊記」のリアルなやつです。このようなジオラマが所狭しと広がっていました。それぞれ物語のワンシーンを表しているようで、かなり規模が大きいのに、精緻なつくりをしていて見ごたえがありましたね。
奥に進んでいくと開けた広場があり、そこを囲むようにジオラマがありました。巨大でした。中央に鎮座する高僧は、人の背丈ほどの大きさです。手前に見える赤いボードには英語や日本語でキャプションがつけられており、それぞれが何を表しているか知ることができました。そもそも日本語の表記があるのに驚きましたが。
仏様でしょうか、奥の工事用フェンスがいい感じです。
奥にうっすら見える白い塔は、庭園を立てた兄弟の両親の慰霊碑だったと思います。
三国志に出てきそうな出で立ちの三人。食べているのはアボカドです。種が大きすぎるのが気になりますね。
【あれなんかおかしいぞ系】
さて、徐々にレベルを上げていきましょう。手前に見えるチャイニーズマンに気を取られてはいけません。奥に見えるのは...
横綱らしき二人。手前にちゃっかりタイガーバームが置いてあります。この庭園でも人気なようで、多くの人が記念写真を撮っていました。
おそらく多くの観光客が見落としているであろうこの像の素晴らしいところは、背面もきちんと作りこんであるところです。ご覧ください、隆々とした背筋と立派な綱を。
んー、いい眺めですね。変な意味じゃないですよ。
目を疑いました。なぜあなたがここに。調和という言葉はここには無いようです。
巨大なゴリラ、手足の長さからすると猿人系の新種かもしれません。ちなみに座った状態で2mほどの高さでした。
動物の像は、やけに人間っぽい顔なんですよね...。ここから少しずつ閲覧注意かもしれません。
注視すると夢に出てきそうですね。もう少しズームしようかと思いましたが、これ以上近づいてはいけない気がしたので自粛しました。
まさに、漫☆画太郎の絵を像にしたような雰囲気です。画太郎先生のことはあまり存じ上げませんが、そのルーツがこんなところにあったとは。
白馬とNIPPON PAINTのコラボ、工事資材なのに全く違和感が無いですね。
【もはや意味不明系】※精神的に不安定になる可能性あり
ここからは僕の理解を越えたものを紹介します。閲覧には十分に注意してください。明るい部屋で、流行りの曲でも聞きながら、さらっとみてください。決して注視してはいけません。
カオスという言葉がぴったりの一枚。色々なものや人が池に沈んでいます。
人魚のつもりなのでしょうか。尾びれが変な色なので「帰ってきたウルトラマン」に登場するツインテールのようです。(下に参考画像)鱗の色も不気味で、くびれの無い上半身も相まってインパクトのあるビジュアルに仕上がっています。
※参考画像:「帰ってきたウルトラマン」に登場するツインテール
笑顔が逆に不気味さを増しています。これほどまでに美しさ、セクシーさを感じない人魚もなかなかいないでしょうね。奥の黄色人魚の背筋力はなかなかですね。
後ろで行われていた工事がカオスさに拍車をかけていました。
いい時期に来れたものです。
お気に入りはこれです。人面蟹。色的に胴体は上海ガニでしょうか。いい顔してます。
中々の迫力です。
キリギリスの決闘を見守る、象やネズミ?たち。その手にはなぜかリボルバーやライフルが握られています。服着てるし。ああもう意味不、という感じですね。遠くに見えるガントリークレーンたちも良い味付けになっています。
【地獄系】※グロテスク系が苦手な方は十分注意してください
さて、庭園には「Ten courts of hell;十殿閻罗」という、地獄へ落ちた人がどのような罰を受けるかを解説した展示もありました。こちらが入り口です。ごつい門番が出迎えてくれました。
閻魔大王は地獄に落ちた人を裁くことで有名ですが、それ以外にも人を裁く大王がいるそうです。ここでは10人の大王がどのように人を裁き、裁かれた人がどのような罰を受けるか生々しく説明した展示を見ることができます。とはいったものの、僕自身展示そのものに目を奪われてしまい、説明はあまり読んでいないので、写真でその雰囲気だけお伝えします。悪しからず。
連行される人、表情がリアルです。
さて、奥に進むともっと激しい描写のジオラマがありました。
血や四肢切断などの表現があるので、閲覧注意です。まじで。
大丈夫という方だけご覧ください。
熱そうな池に落とされる人々、ターミネーターもびっくりですね。
石臼で挽かれる人、臼を動かすのに相当なパワーが必要な気がしますが動力はなんでしょうか。臼の上に乗っている人の役割も気になりますね。
磔にされて、あぁ痛そうです。
針山です。左奥に投げられようとしている人がいますね。針の刺さり方から推測するに、処刑人はかなりの精度で針山に人を投げ入れる技術を持っているようです。
地獄絵図とはまさにこのことでしょう。
んー、もうコメントができません。
よく作ったものです。展示を見に来ている人の中には子供も結構いましたが、確実にトラウマものでしょう。日本だったらそもそもこういう展示ができるのか疑問です。
おぞましい地獄の世界を垣間見た後、ふと外に目をやると生首がいっぱい。ここまでくると趣味が悪いですね。誉め言葉のつもりです。
いかがでしたでしょうか。ここで紹介したのはほんの一部です。他にもさまざまに凝った作りの像やジオラマがありました。無料でここまで楽しめた?のでとても満足です。マリーナベイやオーチャードでのショッピングもいいですが、こんな珍百景を見るのも悪くないと思います。シンガポールっぽい感じではないですが。
それでは皆さん、良いお年を。