数値で見るシンガポール国立大学 ~やっぱりでかい~
僕が留学し、研究をすすめている、ここシンガポール国立大学(以下NUS)は非常に広大です。その広大さをなんとかして、お伝えできないかと日々考えていました。写真だと伝わりきらないし、動画もセンスと時間がないので厳しいし...ということで、誰が見ても明瞭な数値でNUSの広大さを表したいと思います。はたしてうまくいくのでしょうか....。
今回はNUSのキャンパスの「面積」に注目しました。
大学について述べる前に、まずはシンガポールと日本の面積を比較したいと思います。
こちらをご覧ください。
日本の国土面積約38万平方キロメートルに対し、シンガポールは719平方キロメートルです。シンガポールの面積は、日本のそれのおよそ526分の1です。琵琶湖や東京23区よりちょっとだけ広い感じです。イメージできますか?
まず、これだけ小さな国が東アジアで存在感を発揮しているということに驚きを隠せません。いやはやすごい。
(表中の面積はGoogleに「○○ 面積」と打ち込んで出てきた数値です。さぼりでごめんなさい)
さて、シンガポールがいかに小さな国かわかったところで、NUSに話を戻します。
NUSには以下の3つのキャンパスがあります
- Kent Ridge Campus
- Bukit Timah Campus
- Outram Campus
あまりよくわかっていませんが、地図を見る限り一つ目のKent Ridgeキャンパスがメインで、あと二つは、離れ小島のような存在です。↓はKent Ridgeキャンパスの地図です
字細かすぎてわけわかりませんね。もはや一つの街です。ここに多くの学部棟、研究施設、学生寮、食堂、グラウンド、自然が広がっています。
それで、気になるキャンパスの面積なんですが英語版のwikipediaに150haとの記載がありました。
150ha
は?という声が聞こえてきそうですね。
一応ですが[ha]は「ヘクタール」と読みます。[h]はヘクトで100倍を意味し(ヘクトパスカルのヘクト)、[a]はアールで100平方メートルをあらわします。日本では土地の面積をあらわすのに用いられています。単位はとっても大事ですので、以後お見知りおきを。
それでこの150haがどれくらいのものか簡単に表にしました。ご覧ください。
ヘクタールは平方キロメートルに変換しました。あれだけ説明しておいてごめんなさい
NUSのキャンパス面積は東京ドーム30個分
....うーん、いつからか面積の指標として「東京ドーム〇〇個分」という表現が使われるようになりましたが、どうもしっくりこないんですよね。
自分で出しておいてなんですが。
いやでも広いんですよ、NUSほんとに。しれっと岐阜大も表記しましたが、NUSの2分の1以下です。我が大学も地方国立大ではまぁまぁ広い方だと認識していましたが....。
ちょっと視点を変えましょう。
NUSのキャンパスがシンガポール国土に占める割合を考えます。先述のシンガポール国土(719平方キロメートル)とNUSのキャンパス面積(1.5平方キロメートル)を用いて計算するとこんな感じ。
小学校の算数みたいですが、NUSはシンガポール国土の0.21%を占めることがわかりました。
0.21%
あれ、ますますわからない。
もしかしてNUSは思ったほど広くないんじゃないかと思えてきてしまいます。
まだ僕は諦めません。国土の0.21%が微々たるものかそうでないのか、もっとはっきりさせる必要があります。先ほどの表で、日本の国土の0.21%も、ついでに計算してあります。788平方キロメートルとのことです。察しのいい方は僕がやろうとしていることがわかったと思います。
シンガポール国立大学は国土の0.21%を占めていますが、日本国土の0.21%とはいったいどれくらいの広さなのでしょうか。それがこちら
僕の中での結論が出ました。NUSでけえ、です。
岐阜市、大垣市(我が故郷)、名古屋市の面積を足しても届きません。
あくまでも単純な面積の相対比較なので、現実的ではないことは分かっています。
しかしながら、これだけの割合で大学を展開しているというのは中々驚きではないでしょうか。
余談ですが、日本の大学で一番広いのは北海道大学だそうです。しかし、そのほとんどが研究林や農場、牧場だそうです。計算したところ、それでも日本国土の0.17%、恐るべしNUS。単一のキャンパスとしては九州大学・伊都キャンパス(東京ドーム57個分)がもっとも広いそうです。十二分に広いと思いますが、こちらは国土の0.0007%でした。
面積だけでも、結構いろいろできるものですね。他にも面白そうな比較ができないか探してみましょう。それでは。